大阪府中央卸売市場
場 長 様
2002.6.3
特定非営利活動法人 大阪ごみを考える会
理事長 中院 彰子
ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
私たちは、大阪のごみ減量やリサイクルを進めるために、調査・研究・提言等を行っている
団体です。
以下、私たちの調査によりわかったことに基づき、質問いたします。
大阪府中央卸売市場では、平成8年頃よりごみ減量を行うために全大阪魚蛋白事業協同
組合の資金で排出量調査及びコンポスト堆肥化の研究等を始められました。
平成9〜10年度とさまざまな団体や企業によって、引き続き調査研究及び実現化に向けて
取り組みをされまして、平成11年度より本格的な実現化に向けて日立造船によって計画が
実現し、平成11年度施設の着工となり、平成13年度4月1期より食品残渣の資源化施設として
実現しました。
しかしながら、当初計画した肥料化にはほど遠く、ただ、減量するのみで、できた製品は
肥料としての価値がないために、全量茨木市の焼却工場にて焼却処理されていることがわかり
ました。
また、それ以外の問題点もわかりました。 以下に問題点を列記します。
1.この減容化施設が稼働したことによって、市場がリサイクルしているかのように宣伝された
ため、多くの排出事業者(魚販売店等)が真実がわからないままに、「市場でリサイクルする
から」という理由で、魚粗のリサイクルを拒否されているという自体が多く出ている。
つまり、排出事業者の事業系産業廃棄物の不法投棄の理由をつくっているともいえる。
2.この施設は国の補助金(総額12億円)が使われ、減容化した焼却処理をすることは、あまり
にも資源の浪費であるばかりか、
補助事業の趣旨を逸脱し、補助事業費を無駄にしている
ともいえる。
3.平成13年5月1日に施行された
「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」に
馴染まない方法で、食品残渣が処理されている。
4.市場内で営業している飲食店約10店舗において
食用油を下水道に不法投棄している。
このような
公共施設が不法投棄しては如何なものかと思われるし、市場管理者(大阪府)が
不法投棄を認めているのも甚だ納得しがたい。
5.マグロの骨や頭が多いために破砕施設が十分機能せず、骨がそのまま排出されることに
よって、
肥料としての価値が無いと大阪府農林技術センターがアドバイスしている。
以上の問題点についてのお考えを、文書にて6月末日までに、下記所までお送り下さいますよう
お願いいたします。お忙しいこととは存じますが、よろしくお願い申しあげます。
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大阪府中央卸売市場からの回答文