大阪ごみを考える通信 02'No4より
   大阪府内自治体の選挙ポスター掲示板             
        再生パルプボード等への切り換え大きく前進     


                次回より実施含め33自治体に  
       〜 未実施の自治体へは早期切り換えを強く働きかけ〜 
 本年10月にウータン・森と生活を考える会、ごみゼロネット大阪及び大阪ごみを考える会の
3団体が連名で大阪府内44の自治体に選挙ポスター掲示板に関するアンケートを実施しました。

その結果は次の通りです。

 □ すでに合板を使用していない市町村                        27
 □ 次回から合板以外のものに切り換える予定の市町村              6
 □ 合板以外のものに切り換えるつもりであるが、その時期は未定の市町村 10
 □ 現在熱帯林以外の合板を使用(切り換えの予定の記入もなし)        1

 

 《 再生ボード等への切り換えが大幅に前進 》
  13自治体から27自治体へ!!

 2001年春にウータンが実施した調査に比較して、再生ボード等への切り換えが大幅に進ん
でいます。
 ウータンの調査では、熱帯林合板未使用の自治体が13であったのに対し、今回は27に増加
しています。
 次回から合板以外のものに切り換える予定の自治体を加えると33で、府内自治体の75%が
次回選挙から合板以外の再生品を使用することになります。
 これまで何年にもわたり、強く自治体に働きかけてきたウータンの努力が、このたびの結果を
導く最大の推進力となったといえます。

 《 取り組みが出遅れている大阪南地域 》


 なお、このたびのアンケート結果の詳細は別表のとおりです。


《 引き続き再生ボード等への切り換え要請活動 》


 「合板以外のものに切り換えるつもりであるがその時期は未定」及び「熱帯材以外の合板を
使用」との回答のあった11自治体のうち、大阪市、松原市、羽曳野市、泉佐野市、泉南市、
阪南市に対しては、11月29日と12月6日の二日間で3団体を代表し中院彰子、永田健一、
千代延明憲の三人が当該市の選挙管理委員会を訪問し、再生品への切り換えを強く訴えて
きました。

 ■ 面談の結果

 面談の結果は次のとおりです。

 〈 大阪市 〉 選挙掲示板の設置ヶ所が2,800ヶ所とマンモスで、他の訪問先自治体の
         150〜250ヶ所と、圧倒的な数となっています。
          その大阪市の担当の方は、全国政令都市のうち最近再生ボード使用に踏み
         切った神戸市も含め、すでに8政令指定都市が再生ボードを使用しているので、
         大阪市としても、なんとか早い時期に再生ボード採用としたい、と相当意欲的で
         した。
          しかし、現段階では確約は得られませんでした。
          それでも、雰囲気からいえば、早期実施に十分期待できると感じました。

 〈羽曳野市〉  羽曳野市は、予算措置の関係で2003年度は無理だが、2004年度からは
         再生品に切り換えたい旨明言。訪問した3人を喜ばせました。

 〈松原市・泉佐野市・泉南市・阪南市〉
          残る4つの市はいずれも私どもの訴えの趣旨は十分理解されながらも、
         10〜20%割高となる再生品の使用は、厳しい現下の財政事情からしても難しい
         ところがある、とのことでした。
           しかし、時代の要請であることはわかっているので、大阪府内で最後まで合板
         を使用していた自治体ということにはなりたくない、と、いずれの市も本音を語って
         くれました。

   このたび訪問した6つの市では、1部をのぞいて極めて率直な意見交換や現状説明をいただき、
 感謝しています。
   面談のなかで、大阪市の一部と松原市、羽曳野市、泉佐野市、阪南市ではほとんどすべて
 選挙ポスターとして使用後の合板が、大学や高校の文化祭用に、なかには幼稚園へも引き取ら
 れているという実態がわかり、選挙時に1回使用するだけで、あとは焼却しているのでは、という
 私どものイメージとは異なる現実を知ることができました。

  一方、田尻町、岬町、河南町、千早赤阪村及び美原町には、3団体の代表者連名で、それぞれ
 の選挙管理委員会宛に再生品への早期切り換えの願い書を郵送しました。これらの町村にたいし
 ましては、来年早々に進捗状況を電話でたずねることにしています。 ( 報告 千代延 )

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