大阪ごみを考える会通信 02' No3 より
大阪府北部中央市場との話し合いの報告   02.09.03       


 大阪府北部中央市場への質問や、それに対する回答はお伝えしてきた
とおりです。そこで、9月3日に中央市場と以下のとおり話し合いを持ちました。
 
    出席者   本会  : 今井・池田・中院・森住
           市場  : 円市場管理部長・中野管理主査

 〈市場側の話〉

    平成10年までは二次発酵までする予定だったが、
    現在のプラントで一次発酵までの段階にとどまっている。
    月に5〜60トンの処理物ができるがほとんど焼却している。
    平成13年度は府立山田池公園で造成に使用。約40トン。
    公園課が3ヶ月ほど寝かせて使用。ただし、恒常的には使えない。

    その他、府民牧場の牛糞と混合実験。 肥料としては可だが、使用は1トン以下
    (牛糞の処理プラントが小さい)

    下水汚泥と一次発酵物を混ぜると肥料にしかならない・・・・等。 
    どれもわずかだし、実験にとどまっている。

    平成14年度は二次発酵をさせ、付加価値をつけて循環させるべくJAとも話し
    あい、部内で検討している。
    しかし、二次発酵や成分調整の場を作る必要があるし、月5〜60トンの
    最終需要を開拓するのは難しい。

〈 当会の意見及び提案 〉

    破砕が不十分。魚のあら等、飼料というもっと良い活用法を考えるべき。
    ( なんと、まぐろのあらまでルートに乗らず、最終的に焼却処分されてしまう。)

    二次発酵を誰がするのか。(直営か民間のルートに乗せるのか?)

    どのような技術やシステムが必要かつ妥当か、広く意見を募集すればどうか。
    また、大阪府エコエリア構想での食品リサイクルへの参加等も提案。

〈 市場プラントの見学 〉

    まぐろの大きな背骨や親指大の木ぎれが混ざっていたのにびっくり。

〈 まとめ 〉

    以前に見学したときは、まぐろ以外の魚のあらは必ずしもリサイクルに廻って
   おらず、もったいないと思いましたが、今は、まぐろのような大きな魚あらが
   リサイクルされず最終的に焼却されています。
   魚あらなど、食品残渣は、肥料ではなく、先ず、飼料として活かされるべきもの
   です。
   今、乱獲でいわしがなくなりそうな状況です。
   やっぱり、もっと良いリサイクルを考えるべきでしょう。   報告:中院
      
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